学会研究発表報告
第27回経絡治療学会学術大会 東京大会 【概略】 2012.3.25
「21世紀の経絡治療~経絡治療を世界基準に~」 東京有明医療大学
2012年3月24日&25日 東京有明医療大学にて「21世紀の経絡治療~経絡治療を世界基準に~」というテーマで、第27回経絡治療学会学術大会 東京大会が開催されました。
会場はとても広くて素晴らしく、全国から500名以上の参加がありました。
25日には、「世界へつなげたい経絡治療~反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)の症例を通して~」という演題で症例研究発表をさせていただきました。
反射性交感神経性ジストロフィー:以下 RSD(複合性局所疼痛症候群:CRPS)は、発生機序の解明、治療法が確立しておらず、病気自体の知名度も低いのが現状であります。
しかしながら、四肢のある部位における疼痛(激痛)、腫脹、関節拘縮、皮膚色調変化を主徴とする病態であるがゆえ、我々鍼灸師にとっても臨床で対応する機会があると考えられます。
そして、患者様にとっては耐えられない程の強い痛み等が伴うにもかかわらず、理解がされずに苦しんでいるケースが多いのです。
今回RSDという西洋医学においても治療が困難な難治性の慢性疼痛症候群に対して、経絡治療の可能性を見出すことができればと思い、報告させて頂きました。
経絡治療は、鍼灸の中でも身体に負担のかからない全身治療として、多くの難治性の疾患にも治療効果を上げています。この治療法が世界へ広がるように、実践し追求して参りたいと思います。
したがって、2012年9月に特定非営利活動法人アフリカ支援アサンテナゴヤの事業である第3回無料医療活動に参加し、アフリカケニアの無医地区へ医師、歯科医師、看護師、検査技師(獣医)、薬剤師、スタッフ、鍼灸師の医療チームを組んで現地へ赴き、無料医療活動を行うことができればと思います。
今後も、多くの方々の心身の一助となれるように最大限の努力を続けていきます。
2012年3月25日(日)